BUMAX耐熱特性
SUH660耐熱鋼と同等の性能
大気中の最高使用温度600℃を保証!
SUS304/SUS316は通常400℃まで使用可能ですが、BUMAXは50%アップの600℃まで使用可能です。マルテンサイト系材料を熱処理することで強度を高めたステンレスボルトでは、最高使用温度をBUMAXの3分の1の200℃に設定しています。ここでもBUMAXはあらゆるステンレスボルトに比べ抜群の耐熱性を発揮します。 |
温度別留耐力の変化と比較
(単位:%)
材料名\温度℃ | 100 | 200 | 300 | 400 | 500 | 600 | 耐熱温度 |
A2-50(SUS304) | 85 | 80 | 75 | 70 | - | - | 450-500℃ |
A4-70(SUS316) | 85 | 80 | 75 | 70 | - | - | 450-500℃ |
BUMAX 88 | 90 | 90 | 85 | 80 | 75 | 70 | 600 ℃ |
BUMAX 109 | 95 | 95 | 95 | 90 | 90 | 85 | 600 ℃ |
ボルト材料の鋼は温度が上昇すると反対に機械的特性は減少するなど、使用温度に大きな影響を受けます。
上図はBUMAXの特性である高温・低温下での優れた機械的特性の試験結果です。
これは室温耐力の残留耐力が温度の上昇と共にどう変化するかを表にしたものです。
クリープ強度:A4-316 約450℃ BUMAX 約550℃
衝撃強度特性
温度別衝撃強度の変化と比較(衝撃値J)
材料名\温度℃ | 20 | -50.0 | -100 | -140.0 | -196 |
A4-70 | 96.9 | 91.9 | 84.5 | 80.5 | 73.4 |
BUMAX88 | 79.5 | 74.5 | 69 | 60 | 47.4 |
BUMAX109 | 36 | 34 | 32.9 | 31 | 29.5 |
一般の低合金鋼は低温状態では非常にもろくなりますが、オーステナイト鋼はその靭性を失わず、極低温下での使用も可能です。低温で機能するボルト材料の評価は低温衝撃強度試験によって行われますが、上の表は実際のねじ製品を使った試験結果です。
一般に引張強度が増すと、反対に衝撃強度は低下しますが、BUMAX88及び109は高強度ボルトでありながら、低温下での衝撃強度の極端な劣化は発生せず、むしろ同一強度クラスの合金鋼よりも優れていると言えます。